現場での25年、そして独立へ
私は、介護の現場に身を置いて25年、認知症を抱える高齢者の方々の暮らしを支え続けてまいりました。
この25年間で培ってきた現場経験は、私にとって何物にも代えがたい財産です。
介護という仕事は、単なる業務ではなく、
お一人おひとりの「人生という名の物語」の最期までを支える、誇り高き仕事です。
そう確信できたからこそ、私は現場を離れ、令和の新しい時代にふさわしい「学びとケアの形」を創るため、
独立し、株式会社APDを設立しました。
起業の原点 ― 現場を支える仕組みをつくる
独立を決意したのは、現場で働く職員の声を、もっと社会に届けたいと思ったからです。
日々、利用者様のために奮闘する介護職員の方々が、
時間や人手の制約の中で悩みながらも懸命に支えている姿を見てきました。
「現場を支える仕組みが足りていない」
その現実を変えたい――この想いが、私の起業の原点です。
私たちが追求するのは、利用者様の「その人らしさを尊重するケア」です。
介護の仕事は、傍から見れば地味で大変に思われるかもしれません。
しかし現場では、利用者様と「一緒に笑って、泣いて、怒って、悩んで」、
時間と空間を共有することができます。
この濃密な関わりこそが、介護の本質であり、
私の尽きることのない情熱の源です。
「正しさより、安心を」 ― 私の信念
かつて私は、介護の仕事を「慣れれば楽」と見誤っていた時期がありました。
しかし、ある利用者様に
「あんたと酒を飲めて嬉しかった」
と心から言っていただいた瞬間、
この仕事の本当の意味――「ひとりの人生を最期まで支える使命」に気づきました。
以来、私は「正しさより、安心を」を信念に掲げています。
利用者様の言動の裏にある不安や寂しさ、言葉にならない困りごとに目を向け、
人として寄り添うケアを続けています。
未来への挑戦 ― 学びを止めない介護へ
株式会社APDを通じて、私は「現場の学びを止めない仕組み」を作りたいと考えています。
オンライン研修や動画発信など、新しい形で介護職が学び続けられる環境を広げ、
介護の仕事に誇りと希望を持てる社会を実現していきます。
長年の経験知と、認知症ケアの専門知識(形式知)を融合し、
これからも利用者様が安心して、自分らしく“幸せ”に暮らせる社会の実現に尽力してまいります。